植物のこと

私達の身体には生まれながらにして「自然治癒力」が備わっています。

自然治癒力は病気やケガから自らを守ろうとする「生体防御機能」と

元に戻そうとする「自己治癒力」から成り立ち、

漢方・薬膳では「生命力」=「自己治癒力」を高める「養生」の考え方が重要とされています。

「養生」とは真の健康に向かって生命力を養い高めていくことです。


自然治癒力を高め健康を手に入れるには、活動と休養のリズムを整え、

光や空気、水や大地の恵み=地球から与えられる恵みを、

賢明に謙虚に利用することが大切だと思います。


その地球から与えられる恵みのひとつでもある植物は、

地球に生命が誕生して以来、環境が形成されるうえで重要な役割を果たしてきました。


生命が誕生し、植物が発生したことにより地球に酸素が作られました。

その酸素の供給が地球の大気組成を徐々に変え、

葉からの水蒸気の蒸散が、気温や湿度に影響を与えて

気候の緩和に役立ち、周囲の環境を穏やかにしました。

植物は地球環境と密接に結びついているのです。


ところが今、その地球環境にほころびが生じてきています。

森林伐採や地球温暖化、大気や水の汚染・・・。

その影響は最初にそれらを受けやすい生物に現れ、

そして食物連鎖を通じて他の生物にも影響をおよぼしていきます。


私たちにたくさんの恵みを与えてくれる植物を育て、守ることが、

地球全体の環境を守り、光や空気、水や大地の恵み=地球の恵みを守ることにつながります。

そしてそれは、私達自身の真の健康・生命力を守ることでもあると思うのです。


自然治癒力を高め、健康を手にいれるということ、

それは自然界のリズムを感じ、

自然と調和して生きることに他ならないのではないでしょうか。


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